2018年5月18日金曜日

PMの密度測定

MIMの密度測定の前提条件は、「内部空隙・気泡が独立して表面に開口していないこと」でしたが、空隙だらけのPM一般焼結品はどうやって密度を測定しているのか。    その一般的な方法は    同じアルキメデス法で測定しています。ひとつコツがあります。それは、「焼結体にワックスを含侵させ空隙をふさぐ」ことを行います。そうすると水が空隙・空孔から侵入しなくなります。これはアルキメデス法の計算因子である「水の密度」と、「ワックスの密度」がなんとほぼ一緒だということを利用しているのです。「水1g/cc、ワックス0.99g/cc」多少の誤差あれど「数十グラム」で計測すれば精度的には問題ないと思われます。頭がいいですね。



2018年5月14日月曜日

MIMの密度を測定する

MIMは粉末冶金なので、焼結密度の管理は重要です。
普通は「アルキメデス法」を使って測定します。
液体中の物体は、その物体が排除した液体の重さに等しい力を
垂直上向きに受ける。これを浮力と呼ぶ。

細かい方法は省略して 正確にはかるコツを紹介します
①水中にMIMを入れる前に、アルコールで脱脂し、濡れ性をあげる
  これは小さな気泡がMIMの表面に付かないコツです
②MIMを水中につるす糸(板)はできるだけ細くする
  この糸(板)の浮力も誤差になるため
③測定する個数を多くする(重量を多くする)
 1個の測定誤差をσとすると 2個一緒に測定すると誤差は√2分の1になります。
3個なら√3分の1。

でも ものすごく小さいMIMを測定するには次の装置が必要になるようです
「ヘリウムガス式密度計」 原理はアルキメデス法ですが、二番目に軽いヘリウムを
使うところが味噌だと思われます。ヘリウムはリーク検査に使うほど微小空隙を透過しますので
微細な形状でも正確に測れるのだと理解しました。
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投稿から一夜明け、この装置の注意すべきことに気がつきました。もしMIMの密度が不完全で「内部と表面の空隙・空孔がつながっていた場合」このヘリウムガス式密度計だと「逆に密度は高く表示される」と思われます。内部にヘリウムガスが進入するためです。MIMの密度測定の前提は、「内部空隙が独立していること」が必要です。 2018/5/15

2018年5月10日木曜日

MIM用CAE流動解析ソフト

MIMでCAE流動解析シミュレーションソフトが実用化されていることがわかったので調べた。

ソフト名: Moldex3D 
メーカー:Core Tech System Co.,Ltd 台湾・

太盛工業㈱が10年前から開発に協力して実用化したようです。

金型方案設計の最適化ができるので失敗を最少化できる。


《日曜MIM知るINDEX》