2026年6月10日水曜日

タグチメソッド・パラメータ最適化とベイズ最適化②

  【珈琲ブレイ句】タグチメソッド(品質工学)とベイズ最適化の関係性を、簡単にまとめました。

両者の関係性

《ベイズ最適化の強み》 過去のデータや物理シミュレーションを学習し、多次元空間の「未知の交互作用」を推測しながら、最小の実験回数でピンポイントな最適解へ到達する。

《品質工学の強み》 単なるピーク(山頂)探しではなく、製造ロットブレや環境変化(誤差因子)に耐える「なだらかな、崩れない山(ロバスト・頑健なシステム)」を作る。

現代の製造業データサイエンスでは、ベイズ最適化という強力な「探索エンジン」のなかに、タグチメソッドの「誤差因子を織り込んでロバスト(頑健)にする」という思想をどうアルゴリズムとして組み込むか、という方向で両者の融合が進んでいる。

天国の田口玄一先生に直接聞いてみたいテーマです。聞いてもほとんど理解できないけど・・・。

関連BLOG:タグチメソッド・パラメータ最適化とベイズ最適化の比較

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2026年6月9日火曜日

技術コンサルタントがネガティブに感じた事例⑦「ビジネスモデル未確立時代」

 【珈琲ブレイ句】技術コンサルタントとしてネガティブに感じた事例の7回目です。技術事務所を立ち上げて間もないころの出来事で、ビジネスの仕組みづくりの原点となったエピソードを共有しておきます。

《出来事》射出成形機を扱う商社からのコンサルティング依頼でした。ある装置メーカーG社がMIMの製造を内製化するために必要な「4M」を伝授してほしいという内容です。後日、MIM製造のための4Mに関する仕様書を丁寧に作成して提出しました。しかし、商社からの報告はなく、コンサル費用の発生もありませんでした。

この経験を前向きに捉え、事務所のウェブサイトの業務案内ページに、仕事内容ごとの料金を分かりやすく明記する改善を行いました。この効果は絶大で、本気で技術革新や課題解決を目指す素晴らしいお客様との出会いに集中できるようになりました。

《数年後》間接的に聞いた情報に驚きました。それは、G社はMIM内製化ではなく、MIMメーカーへMIM設備を支給してOEM生産を依頼しているというのです。「預け金型」は当然ですが、「MIM設備の投資」が本当にあるのでしょうか? 未確認です。もし、事実なら下請法や購買基本方針等をどのように解決しているのか知りたいところですね。

《感想》個人ビジネスのやり方も含め、いろいろと勉強させられた出来事でした。この経験をネガポジ変換してコンサル業務を強化することができました。


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2026年6月8日月曜日

技術コンサルタントがネガティブに感じた事例⑥ 「勝手にVE提案はNG」

【珈琲ブレイ句】技術コンサルタントがネガティブに感じた事例の6回目です。精密機械加工メーカーでの日帰りコンサルティングの回想です。

《状況》機械加工メーカーの社長から見せられたA部品は、鋼材から削り出された小さな複雑形状部品でした。これをMIMにした時のコスト見積を依頼されました。

私は、MIMに携わる前、生産技術を10年間経験しているので、すぐに「MIM素形材を使った追加工」の工程設計を頭の中で描き始めました。どこを加工基準にするのか、捨てボスをどこに配置すべきか、ゲートは捨てボスにつけて……など。

加工設備によって工程設計は変わるため、工場見学をお願いしたところ、なんと断られてしまいました。そこで社長の真の目的が、この「削り出し部品を、そのままMIMに置き換えたい」ということだと分かり、驚愕しました。

機械加工の精度はIT7等級以上です。一方、MIMの精度はIT10等級が限界です。MIM部品への追加工なしでA部品が完成するはずがありません。

さらに驚いたのは、社長が「勝手に機械加工品からMIMへの置き換えができる」と考えていたことです。当然、顧客への「工程変更申請」が必要ですし、それが承認されるまでには数カ月はかかります。

ISO9001認証工場でありながら、この社長のコンプライアンス感覚は「ヤバイ」と感じ、申し訳ないけれど早々に退散しました。

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