しかし、シリコンSiを1% あるいは銅Cuを4%添加すると焼結密度が96%以上になるらしい。(産業技術総合研究所/加藤ら)理由はこうだ。SiやCuの低融点金属が低温で液相となりAl粉末の酸化被膜を破り焼結を進行させていく。「液相焼結法」と呼んでいた。この実験では純Alの粉末11μmの微細粉末で、溶製材 純度99%「A1100」に匹敵する強度がでる(伸びは若干劣る)。
ただ、現実的に考えると、アルミなら「金型に直接射出成形できる」アルミダイカスト、金型低圧鋳造など、こちらの方が精度は確実に高いのでメリットが大きいと感じる。