活性金属のチタンをMIM化するための課題は・・
・「バインダー完全除去問題」大量のバインダーからの汚染をどうするのか
・「工程中、工程間の空気汚染問題」
・「炉内汚染問題」高真空度10^-3Paレベル 酸素、炭素の除去
・「セッターからの汚染問題」
《論文から読み取った方法》
「粉体および粉末冶金2006年53巻10号815-820 三浦ら」
「粉体および粉末冶金2006年53巻10号815-820 三浦ら」
黒鉛ヒーター・黒鉛タイトボックス仕様の油拡散ポンプ付焼結炉での事例が
お見事なので紹介します。材質は「αβのTi-6Al-4V」
お見事なので紹介します。材質は「αβのTi-6Al-4V」
◆工程の特徴
・粉末混錬:アルゴン置換の容器でミキシングして加圧密閉混錬
・脱脂:溶剤脱脂 乾燥は空気と遮断
・加熱脱脂+焼結 1炉の中で連続して脱脂焼結
◆焼結での工夫、
Mo製箱をタイトボックスの中に置き【浮遊炭素を遮断】、
セッターはジルコニア(要空焼き)あるいはイットリア【セッターとの反応対策】
スポンジチタンを細かくして箱の中に点在させる【酸素のゲッター】
焼結後そのまま炉内冷却 【冷却中の汚染対策】
結果:相対密度98% 引張強度910MPa 伸び14% Ti-6Al-4V
(比較:溶製材JIS60 TS=890MPa Elong.=10%)
(比較2:JPMA S 01:2014 MIM-Ti-6Al-4V TS=800MPa Elong.=5%)
溶製材JIS規格を満足させることができています。すごいです。
特に伸び14%は完璧です!!!
でも量産するのは大変そう!
→完全メタル仕様の焼結炉で真空能力を強化すれば、
二重箱やスポンジチタンは省略できそうですね!
→完全メタル仕様の焼結炉で真空能力を強化すれば、
二重箱やスポンジチタンは省略できそうですね!