オーストリアのウィーン工科大学の研究チームはユニークな方法で「アルミMIM」を造っている。詳細は不明だが、方法の概要はこんな感じである。
①常識の逆で、酸素リッチの雰囲気で加熱。
(普通なら高真空にして還元させるがAl2O3は高温じゃないとダメ
一方母材のアルミは低融点金属という板挟みということ)
②酸素雰囲気を窒素に置換し、さらに温度を上げる。
③マグネシウムの助けにより酸化アルミニウム層が破壊され還元する。
(マグネシウムを添加??)
④結果 アルミが液相を生じて焼結が進む。
特許化している。特許化されると敷居が高くなる。
【追加】平均粒径を3μmにすると高密度化できる!
こんな論文を発見した。細かくすれば簡単にできる。
(粉体および粉末冶金2004-51-7-p492-498 加藤ら)
条件:純アルミニウム、平均粒径3μm
加熱脱脂(Ar雰囲気)(大気中だと強度・伸び激減)
焼結温度650℃ 真空度10^-2Pa
結果:相対密度95% 引張強度120MPa 伸び19%