2023年8月11日金曜日

バインダージェット法に用いる積層造形用金属粉末材料

 

【珈琲ブレイ句】◆BJTの実戦経験はありません。しかし、MIMフィードストック製作過程で知った「金属粉末のやんちゃな性格は痛いほど知っています」。それは、タップ密度測定器を製作してわかったヤンセンの法則の失敗と対策、タップ密度測定誤差の推定・検証・対策など試行錯誤の経験です。◆ある展示会でBJTの動きを観たとき粉末床の粉末密度(かさ密度)に潜在的な課題があることに気づき、それを解決するアイデアが閃いたので忘れないうちに特許にしておきました。この特許は、微細な固体潤滑剤を微量配合させることで流動性を格段に向上させるアイデアです。これは、50μm以上の大きな粉末であれば必要がありません。しかし、10μm以下の微細粉末になると流動性が著しく悪くなるのでこのアイデアがお役に立てると確信しています。◆MIMフィードストックの金型ワックス汚染対策用に入手していたメラミンシアヌレートを金属粉末に微量添加して流動性を確認したところ。メチャクチャ効果があることがわかりました。そのときの実験映像をアップしておきます。

◆メラミンシアヌレートとは、グラファイト構造を持つ超微細な固体潤滑剤です。脱脂工程で昇華し、すべて窒素系の不活性ガスになるので、炭素として残留することはありません。


◆特許明細書は下記HPで検索してください。