Live Sinterは、グリーン体を焼結する際の形状寸法のエラーを予測して修正するための高度なシミュレーション ツールである。
3DCADモデル:①STL、②STEP、③Parasolid スキャニングデータも可
機能:焼結により発生する①重力、②摩擦、③収縮、④歪みを考慮した最終焼結体形状をシミュレーションする。
逆オフセット機能(negative offset geometry):最終焼結体が必要な形状になるように、逆の変形量を補正設計する機能。
スキャニングデータによる逆オフセット:焼結体のスキャニング3Dデータを基準とする、逆オフセット設計により、偏差±0.3%、寸法1%以内に収まる焼結品を生成する。
サポートの最適化設計機能:材料の使用量を大幅に削減すると同時に、必要に応じて歪み補正を行うことができるように最適化されたサポートを生成する。(サポート:変形を最小化させるためのセラミック支え、同材質の犠牲支え・アシスト。)
HIP収縮補正:HIP処理を行うための収縮率補正。
【珈琲ブレイ句】焼結変形を扱うシミュレーションソフトが実用化されているので感激です。これはDesktop MetalのBJTとのバンドルソフトだと思われます。BJTだけでなくMIMでも使える可能性大です。高精度部品を実現するために必要な試行錯誤を排除することができるので素晴らしいソフトです。実用化のためには若干の実物との合わせこみが必要になると思われますが、ソフト単体で購入できるなら、ぜひMIM業界でも使ってほしいソフトです。
日本製ソフトSinterPro (JFCC)の動向や、焼結炉本体のシミュレーションソフトMAGMA Simulating sintering furnacesなどの情報も調査していきます。