①比重 (単位なし)
②密度 (g/cm3)
③相対密度 (%)
「比重」は、水との比較値で単位が無い。水の密度は温度で変化するが、ほぼ1なので、「密度」とほぼ同じである。
「密度」は、実際に測定される値である。一般的にはアルキメデス法で正確に測定される。
「相対密度」は、密度を真密度で割ったものである。
◆相対密度には注意を要す◆
なぜかというと
相対密度の計算に使っている「真密度」が、ひとつではないからである。
そして計算の真密度が小さくなれば、相対密度は大きくなる。
例えば SUS316L の真密度は 7.86、7.88, 7.89 ‥‥etc. (g/cm3)
500件を超えるMIMのブログ(日曜MIM知る)のタイトルがすべてわかります。
【珈琲ブレイ句】
相対密度98%!!すごいと思ってよく見ると、分母の真密度が小さかったということがありました。これは基準とする真密度が異なるためです。例えば手元にある溶製材の密度を基準にする場合などです。
そこで真密度が異なる理由を2つ考えてみました。
①「合金だから」。元素ごとに固有の密度があり、合金の規格成分範囲内でカタヨルからです。規格の範囲内で、軽い元素が多く、重い元素が少なければ密度は小さくなります。
②熱処理をして構造が変わると体積が変わるので、当然密度も変わります。
②熱処理をして構造が変わると体積が変わるので、当然密度も変わります。
真密度として、JISに記載の「基本重量」なるものを使っていましたが、単位は密度だけど少し大きいような気もするので、できるだけ相対密度の計算はせずに、測定した密度そのものを使うように心がけています。