「ロストワックス精密鋳造:以下LW」 LWは「鋳造」
金属を溶かして鋳型に流して凝固させる
「MIM金属粉末射出成形:以下MIM」 MIMは「粉末冶金」
金属粉末を型内で固めて焼結する
《ロストワックスとMIMの違い②》
LWは、どんな金属でも鋳造できる/アルミ合金、銅合金、鋼、超合金、チタン等
MIMも、ほとんどの金属で製造可能であるが、量産メーカーでアルミ合金は、ほとんど無い(MM製アルミ合金に関する情報のまとめ)
《ロストワックスとMIMの違い③》
LWは大きなものができる 数g~数十キロ
MIMは大きなものができない 数g ~数百g
《ロストワックスとMIMの違い④》
LWよりMIMの方が精度が高い
目安 LW±1% MIM±0.5%
《ロストワックスとMIMの違い⑤》
LWよりMIMの方が表面あらさがよい
目安 LW=Rmax24 *1 MIM=Rmax8
《ロストワックスとMIMの違い⑥》
LWよりMIMの方が材料費が高い
粉末にする費用が高いため
しかし精度や表面あらさが良いので完成品まで考えると
MIMが優位になる場合がある
《ロストワックスとMIMの違い⑦》
LWの内部不良は『引け巣』『ガス残留』『カミ物』
MIMの内部不良は『ウエルド』『ガス残留』
*1 先日、日本鋳造協会で・・
LWの表面あらさRmax2を実現している分野があることを知りました。
航空機などのブレード部品です。特殊な分野ですね。一般部品はRmax24程度です。
2018/5/10
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