2023年9月14日木曜日

MIM金属粉末射出成形で1個の試作品を創る

MIM金属粉末射出成形では、試作品を1個作るためにも「金型」が必要である。安価に作りたい場合は、試作用の金型を用意しているMIMメーカー*1を利用する方法がある。たとえば、キャビティ金型だけをカセット化し、金型材質はジュラルミン材で高速MC削り出しで製作する。あるいは、キャビティ金型を樹脂の3Dプリンターで造形する。試作評価後に量産金型を造ることになる。また、海外では、Mantle社の金型製造システムが試行されている。他には、カーボン3D積層金型や、電子レンジで硬化させたセラミック粉末積層金型もMIMで利用できる可能性がある。 

*1:金型工場を自社で持っている国内MIMメーカーJ社、C社等で、このビジネスモデルあり

【珈琲ブレイ句】ロストワックスの試作品は1個から製作可能です。それはワックスモデルを3Dプリンターで造形すればよいからです。そう考えると、試作品をMIM-Like AM(Sinterbased Metal AM、MEX、BJT 等)で作り、機能評価して合格したらMIM用金型を製作するという、シフトアップ作戦が有益だと思います。品質はMIMの方が若干良いので機能品質的にシフトアップは容易ですし、大量生産できるのでコストも安くなります。

この戦略を取っている国内MIMメーカーも数社存在します。海外ではIndo-MIMが有名です。逆にMIM-Like AMメーカーがMIMを始めた海外メーカーも存在します。

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