溶媒脱脂に「揮発性有機化合物VOC」を使っている場合、大気汚染防止法改正(2004)によるVOC排出規制(2006.04~)に引っ掛かる可能性がある。
私が使っていた溶媒脱脂装置は、自己蒸留リユース装置付きの完全密閉式であるが、よく考えると『脱脂体から溶媒を抜く工程』があるのでVOCガスが大気に拡散する可能性があった。
その基準値は、次である(たぶん)。
『送風機の送風能力が3000立方m/時間以上のとき、600ppmC』(ppmC:炭素換算の容積比百分率)捕集バッグに20分間分を集めて測定依頼するようだ。
【珈琲ブレイ句】
採集した気体容積比の炭素換算量を計るので、多量に空気や窒素などを混ぜて排出すれば単純に濃度が下がるような気がしますが、この基準に合格すれば一応OKということのようです。20分間集めるってどんだけ大きなバッグなんでしょうか??
《 追伸:気づき》溶媒脱脂直後のブラウン体を容器に密閉し、気化するヘキサン排気を蒸留すればかなり回収できる。さらに、この機能のコンデンサをたくさん直列接続すれば、VOC量は最小化できるはず。