MIMとほぼ同じ構成(微細粉末+バインダー)の積層材料を使うMEX(FFF、FPF、FDM)には共通する課題がある。それは、積層方向の引張強度の差、積層体の密度の確保が難しい(保圧が効かないため)等である。さらに、新たな潜在的課題に気が付いたのでここに備忘録として記録しておく。
その課題とは、積層材料とくにフィラメント自体の緻密性が確保されていること。つまり、微細な気泡が内在せず、理論フィードストック密度であること。現在市販されているMEX積層装置には、積層材料をノズル直前で圧縮混錬する機能が付いていないため脱気されない。材料内の気泡(ガス)がそのまま積層されてしまうのである。
【珈琲ブレイ句】現在市販されているフィラメントがどのように造られているのかわかりませんが、圧縮混錬で脱気された後にフィラメント化されていてほしいと願うばかりです。つまり高圧縮比をもつスクリューで、完全脱気しながらフィラメントを造る装置であることが理想です。あるいは、将来こんなMEXが登場するかもしれません? ミニ射出成形機(高圧縮スクリュー内蔵)をノズルににした積層装置です。価格は高くなりますが上記課題は解決できるはずです。