2025年11月10日月曜日

MIMとMEXなど各種金属素形材の強度VS延性地図

 文献:”Defect evolution and mitigation in metal extrusion additive manufacturing: From deposition to sintering”、Sajad Hosseinimehr ら、Journal of Materials Processing Tech. 329 (2024) 118457、Fig. 15. 

【珈琲ブレイ句】文献で報告されている各種素形材のUTS引張強度と破断伸びの地図を載せておきます。強度と延性は二律背反の関係がありますが、やはり溶性材が両立させていることがわかります。次にMIMとMEXもなかなかの成績です。意外なのはPBFの引張強度が高い文献があることです。ただし、この地図には各種の材質が混在しているので「ザックリとした傾向」を見るだけに留めておきます。ちなみに図中のThis workはMEXです。

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2025年11月7日金曜日

AM3Dプリンティングセミナーから学んだこと

 【珈琲ブレイ句】SCSKデジタルエンジニアリングフォーラム2025DAY3に参加しました。いくつかメモしておきます。

技術的分類「Direct:粉末溶融凝固技術」「Indirect:粉末焼結技術」

①レーザー・Direct:スポット径を大小自由に制御できるレーザー発振装置「nLight社、AFX-1000」、《効果》積層時間短縮、品質良好。

②スーパーエンプラ材:SOLIZE PARTNERS社  タグチメソッドのパラメータ設計を使って設計されたミニ四駆の筐体により公式コースで1秒短縮させた。曲げ強度を重視した軽量化設計による。

③鋳造用砂型・Indirect:木村鋳造所、S-MAX(ExOne)、フラン自硬性鋳型、Metal AMとの選定境界線の目安は、鋳鋼20Kg+生産数5個の採用が多い。 生産量が多ければ従来のロストフォーム鋳造へ、小物品は苦手なので光造形3Dモデル利用の精密鋳造(そっくりCAST、DIGITAL CAST)を選ぶ。

④最近はMetal AMで試作だけでなく量産品を製造することも始まっている。その目的・メリットとは、《金型不要》リードタイム短縮、金型管理レス、設計自由度が高い《形状自由度が高い》一体化(小型化、計量化)、要素の高密度化(レイアウト自由度向上、高性能化、小型・軽量化)

データセンターで使用する『高性能ヒートシンク』の量産化はすでに始まっているようだ。

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2025年10月15日水曜日

バインダー量と伸び尺の相関関係推定表

 バインダー量(Vol%)と伸び尺(拡大率、OSF)の相関関係の推定表を載せておきます。【取扱注意】あくまでも推定表であり正確ではありません。


【珈琲ブレイ句】最近、Metal-MEXの研究事例が多く発表され始めました。個人用に、バインダー量を把握するために作った推定表です。相対密度96%の列がMetal-MEX用です。【取扱注意】あくまでも推定表であり正確ではありません。