2024年10月22日火曜日

開発のフロントローディングの波に乗るためには

 【珈琲ブレイ句】最近、『開発のフロントローディング』という言葉が頻繁に出てくるようになりました。これは文字通り「前倒しで開発を進めること」ですが、ひと昔前の「コンカレントエンジニアリング」の上位概念だと解釈しています。

企画・開発段階で設計品質を造りこめば その下流の製造で品質不良の発生が無く 市場でのトラブルも無くせるというものです。開発段階での仕様変更は、変更の自由度が大きく、変更コストが安いのです。一方、下流の製造部での変更になると逆になり、ほとんどの場合、少ししか変更できないのです。さらに重大な不適合が市場に出てリコールにでもなったら経営が傾きます。

そのためには、企画・開発の初期段階で①「デザインレビュー」をすることです。「デザインレビュー」は開発部門だけでなく、関連する生産技術、製造部門、品証部門の意見を集めることが重要です。②コンカレントエンジニアリングとしては、品質工学(パラメータ設計、タグチメソッド)、FMEA、品質機能展開等の活用等があげられます。③また、MIMの射出成形シミュレーションの活用もトライすべきです。④さらに、製品開発者は、RP(Rapid Prototyping)であるMIM Like AM(Sinter-based Metal AM、MEXやBJT等)を活用して、開発段階において実機での機能試験を並行して行えば完璧です。焼結体の形状が決定したら、安心して金型が必要なMIM製造へシフトできるのです。

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