2018年11月25日日曜日

MIM業界の先駆者「Parmatech社」依然として強い

MIMインターナショナル・マガジン 2010年Vol.4No.2
MIMの元祖パーマテック社の記事を読んだ(英文)
「Parmatech:The MIM industry's first commercial producer, and still going strong」

1973年4人の起業家で創業(カルフォルニア州)、(一人は「ウイテック法」のウイッキーさん)。パーマテック法の基本は溶剤(溶媒)脱脂である。特許(米国第4,197,118号)の概要:①溶剤蒸気は未焼結体にゆっくりと入り込み、結合剤の膨張により過度の応力が掛からないように結合剤を溶解する。②溶媒の中に置き溶剤を結合剤の流動点より高い温度に維持して残りのバインダーを抜く。③水素中で約1150℃まで予備焼結した後 ④真空炉を用いて1300℃以上で焼結する。
・気相中で溶剤脱脂
・続けて溶剤中で脱脂
・水素中で予備焼結(還元反応させるため?)
・真空炉で本焼結
徹底的にバインダーを取り除く基本中の基本ですね。
故意にバインダーを残して焼結体の炭素をコントロールする方法がありますが。個人的には、上記のバインダーは完全に除去する方法を支持しています。なぜかというと
量産設備の能力が安定しないため
《環境温度湿度ばらつき、排気能力の低下(真空ポンプ能力低下、配管つまり)、炉内汚染など》バインダーの残量を管理することは量産現場では相当難しいと思います。