酸化脱脂を使った素晴らしい事例を掘り下げる。
◆グリーン体:MEX積層体(エスラボ)◆SUS316Lフィードストック(第一セラモ)◆真空脱脂焼結:VHS-CUBE(島津産機システムズ)◆酸化脱脂:一次脱脂で乾燥空気を導入し加熱脱脂とともに粉末を酸化させる。さらに連続して還元と焼結を行う。◆結果:焼結密度98.9%(7.6)、引張強度532MPa、伸び58.5%、硬度HV174、炭素0.001%
引用文献:“材料押出MEX技術の最近の動向と展望”、粉体および粉体粉末冶金 第71巻第12号639、山田、武田、江、河本、和田、加藤、京極
【珈琲ブレイ句】酸化脱脂をうまくコントロールしているので感激です。そのポイントは4つ。①乾燥空気を真空脱脂焼結炉に導入する。②乾燥空気導入温度を管理することで適切な粉末酸化量を作る。③その温度は黒鉛部品との反応温度未満に温度インターロックをかける。④還元を理論通りに反応させる。 炭素炉に空気を導入させる発想がなかったので勉強になりました。個人的に確認したところ酸素量も0.003%レベルで管理されており流石です。