2025年4月12日土曜日

溶媒脱脂に使うヘキサンは危険なのか?

 【珈琲ブレイ句】MIMの溶媒脱脂で使う溶媒の代表は、Nヘキサンです。しかし、常温で引火性があり危険だから使わない! と言われたことがあります。自動車のガソリンを自分で給油して、そのまま平気で運転している人に言われるとショックです。 そこで、危険の代名詞「水素」と「ヘキサン」と「ガソリン」の危険比べをしてみましょう。

ガソリン:可燃範囲は1.4%から7.6%。引火点は-40℃。

ヘキサン:可燃範囲は1.1%から7.5%であり、ガソリンとほぼ同程度。引火点は-22℃でありガソリンより高い。

水素:空気中の濃度が4%から75%という非常に広い範囲で可燃性大、無色・無臭。

結論:危険なのは、水素、ガソリン、ヘキサンの順です。すべて危険ですが適切に管理すれば問題ないのです。 今からヘキサンを使った溶媒脱脂を始めるならお薦めは、ドイツ製のLOMI社の溶媒脱脂装置かな? 機能だけでなく安全性でも優秀です。さらに汚染溶媒を蒸留再生までしてくれます。補足:ヘキサンは吸引すると神経系の障害を引き起こす可能性があるので、ブラウン体に残ったヘキサンの蒸発を考慮して天井に局所排気を付ければ安心です。

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