【珈琲ブレイ句】品質を損失コストに変換するのが損失関数です。田口玄一先生が提唱したものです。天才は考えることが凄いです。イメージ図(普通特性)を添付しておきます。少し解説すると、従来(Traditional)の概念では、規格内なら合格、規格から外れたら不良として損失が発生していました。しかし、合格でも規格ギリギリのものは、不良とほぼ同じ程度の損失を内包しています。したがって、損失がゼロ(No loss)なのは目標品質(Target valure)のもので、目標から離れるほど自乗で損失が大きくなっていきます。これが損失関数(Taguchi)です。
だから、合格しているからといって安心することなく日常的にバラツキの改善をして工程能力を上げるのです。この継続が技術力の差になるはずです。(改善したら、損失関数で改善金額も計算できるので、その改善効果金額を次の改善に使うこともできます。正のやる気スパイラル上昇。)
以下に参考資料を上げておきます。JISは絶対おすすめです。
『JIS Z 8403-1996 製品の品質特性− 規格値の決め方通則』 規格値の決め方だけでなく、L18直交表を使った改善の手順が事例を使って紹介されています。
『品質工学ノート―実験計画法入門/開発と品質工学ー東京大学ものづくり経営研究センター』
『無料・MIM技術相談はこちら』MIM技術伝道士コンサルタント
