2021年5月3日月曜日

NREから見るMIMとMIM-Like AM

最近目にするようになった言葉 NREとは「Non-Recurring Engineering costs:新規の部品を創るために必要な開発費」のことである。製品開発の肝は、垂直立ち上げとこのNREが小さいことである。MIMとAMをQCDで比較した報告を、バインダージェット方式のHP-Metal-Jetが出している。

Q品質◆長所:機械的性質はほぼ同等、アンダーカットなど複雑な形状ができる。短所:精度が悪い±3% 表面あらさが悪い、積層ピッチ50μm。C価格◆MIMと同じ価格は可能(生産量8万個以下の時)固定費(金型等)300~1000万円省略できる  D納期◆数日で部品ができる。一方MIMは最大6ヶ月掛かる

【珈琲ブレイ句】ツッコミを入れると、数社*1ですが・・国内MIMメーカーは最短2週間で初品を納入してくれるところがあります。試作金型であれば10~30万円で提供しているところもあります。MIMで試作の敷居は低いのです。ただ、やっぱり開発初期の実装試作のトライアンドエラーに対応するにはMIM-Like AMが便利ですね。さらに自社にAMシステムがあれば、気軽に試作ができるので開発者にとっては天国です。「AMからようこそMIMへ」 開発初期はAMで、仕様がある程度固まったら、金型転写のMIMへ移行する。この流れが自然だと再認識するのです。

*1 この2社が最近4/9、業務提携(J+C)しています! がんばれ!!

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