「JIS Z 8403:1996 製品の品質特性―規格値の決め方通則」の目次・構成を記載しておきます。
①製品の品質特性 規格値の決め方 P1-4
②付属書1 製品の品質とコストとのバランスの取り方 P5-9
③付属書2 品質水準の検討及び改善方法(L18)P10-18
④付属書3 特性値の測定能力の検討及び改善方法(L18)P19-27
⑤適用事例 P29-34
複写機の濃度、マイクロスイッチの復帰力、半導体デバイスDRAMのリフレッシュ周期、壁用吹付塗料の特性、プラスチック複合材料のフィラー含有率の許容差、ガラス繊維強化PCの分子量の許容差、衣料用布地の収縮率
⑥解説 P35-93
【珈琲ブレイ句】このJISは、品質工学(田口玄一先生)ですが、タイトルにそれとわかる言葉がありません。当時はまだTM研やTMフォーラムでタグチメソッドを研究中でもあり、一般的な固有名詞になっていないという判断だと思われます。しかし、具体的な田口先生のお考え(タグチメソッド)は、付属書や解説としてすべて盛り込まれています。
このように、この規格は、品質工学(タグチメソッド)の考え方に基づき、損失関数や機能性の品質といった概念を日本の産業界に普及させる目的で制定されたものです。 この日本独自の品質工学を習得して海外技術・品質と差別化していきたいものです。
エンジニアの座右の書なので是非購入することを薦めいたします。