2019年4月7日日曜日

グリーン体のウエルドを解消させる方法

グリーン体のウエルドを解消させる方法*1

簡易CIP(冷間静水圧等方加圧)法
【実験方法】
油圧ポンプの出力に耐圧容器を接続し作動油を満たしその中に
グリーン体を入れて加圧する。
【コツ】
・グリーン体を、あらかじめ作動油を入れた容器で融点直下で温める
   構成バインダーの中の一番低い融点(通常WAX、SA)
・その容器ごと耐圧容器にいれる
・圧力70MPa (さらに油圧ブースタにて増圧した方がよい)
・できればグリーン体を樹脂でコーティングしたほうがよい


【珈琲ブレイ句】もちろん本物のCIPを使った方がよいのです。圧力が一桁高いので効果抜群!ただし、CIPは冷水なので、グリーン体を小さなお風呂にいれ十分温めること。さらにその温水+バスタブごと処理槽にいれてください、これはCIPを掛けている間中、グリーン体が冷えないようにするためです。グリーン体が冷えていると全く効果がありません。

*1 成形条件の研究中(初期流動期間)、ウエルドや流動すべり面等が成形体内部に残ってしまう場合の応急対策法です。一方、やったことありませんがAM積層造形品(溶融積層)にも効果があるかもしれません。・・低分子樹脂の融点直下保持と樹脂コートは必要になるでしょう。