2016年のMIM専門誌に銃器部品の少ロット品へ活用している事例がありました。
【EX-ONEの方式・特徴】
・パウダーベッド*1とインクジェットによる積層方式
・一層ごとにローラーで加圧するので高密度が可能
・積層体を200℃で2~12時間予備加熱して積層体の強度を持たせる
・エアーブローで遊離粉を飛ばして焼結する
・売りは、イニシャルゼロで1個から1週間で試作品を作れる
・造形に使用するバインダの量は1%以下
・プリントヘッドの液滴は1インチ当たり450~900
・MIMだけでなくPMの銅含有物も可能
(December 2016 Powder Injection Moulding International 69Vol. 10 No. 4 )
【私がすごいと感心したこと】
このメーカーは、初めからMIMメーカーを相棒にしようと考えているところ。
「AMからようこそMIMへ」を3年前から実践していました。
試作請負もやっているのです。うれしいです。
積層装置だけの販売もしているということです。
味見をさせないで高価な設備をうることはできないですからね。
Good戦略!! すでに国内で数社へ販売しているようです。
本社は米国ですが、アジアでは小田原にテクニカルセンターがあるようです。
今度一度見学したいと考えています。
*1 ここでの「パウダーベッド」は、粉末の供給形態のみの分類で、「Powder Bed Fusion」ではありません。また、本文のAMは、AM業界では「バインダージェッティング(結合材噴射)」で分類されているそうです。