MIMの金属粉末は、消防法の第二類可燃性固体になるものがある。
500Kg以上保管するときには消防の認可が必要になる。
理由は「粉塵爆発」が発生する可能性があるから。
粉塵爆発は3つの要因が揃ったとき発生する。
①粉塵濃度 ②酸素濃度 ③着火源
したがって、MIM粉末(特にカルボニルFe)の管理には次が必要になる。
・換気を十分にして、粉塵濃度、酸素濃度が上がらないようにする
・火気を避ける(タバコ厳禁、電気設備は防爆仕様にする)
・静電気を貯めない、アースできるようにする(入退室時にアースを触る)
・粉塵を扱う装置類には、不活性ガス(窒素)を封入する
・粉塵が堆積しない様にする(こまめに清掃、こぼれた粉末は捨てる)
【珈琲ブレイ句】
私は、上記とは無縁であった。粉末は数十キロ単位で購入してすぐに混錬すれば問題ない。生産量の1か月分しか在庫しないと決めていた。少しでもトヨタ生産方式を勉強すると在庫が無駄に見えてくる。国内調達の利点であるはずなのに・・・国内の粉末屋さんからは嫌われた。
もちろん、MIM材料をフィードストック屋さんから購入する場合は、粉塵爆発は関係ない。ちなみに、除外粉末はNi粉末と銅粉末、目開きが 53μmの網ふるいを通過するものが 50 パーセ ント未満の粗い粉末。