2020年9月16日水曜日

海外のMIM用脱脂焼結炉を観てみた

 島津炉がコスパ優秀なので個人的には一押しであるが,昔の情報からの思い込みの可能性も否めない。執筆活動が一段落したので、最新情報収集のため海外の炉をチェックしてみると・・良さげの炉を発見した。ドイツのメーカーでしょうか,CARBOLITE GERO社のMIM用脱脂焼結炉のカタログをネットで観た。(本社はイギリスのようです)

MIM用はPDSタイプで、大きさは25,150,250リッターがある。1つの炉で脱脂と焼結ができるので、3-STD法(POM系、PMMA系)を視野に入れた焼結炉かな?(250Lは島津だと40*40*150相当ですね。)

黒鉛ではなく「モリブデン」でヒーターとレトルト(タイトボックス)を造っている。黒鉛からの汚染がないのでチタンなどの活性金属でも大丈夫ですね。ガスの排気にはアフターバーナーが付いており完全燃焼無害化するようです。環境に配慮している。

焼結温度は最大1450℃、真空、分圧、低加圧焼結も可能で、水素100%も可能となっており、ミスターパーフェクト! また、過熱ゾーンは3つに分かれ、それぞれ独立制御しているので炉内温度±5℃を実現できるそうです。

にわかに信じられないのですが、脱バインダーすべてをアフターバーナーで燃焼する。ワックストラップが無いという事でしょうか?ほんとかな・凄いな。燃焼のためにプロパンガスと圧縮空気を使うようです。ワックストラップ不要であれば便利ですね!!

ドイツらしい。スペックは最高!! 実は外観のデザインもカッコイイんです。これ一台あればすべての材料、どんなバインダーシステムでも生産が可能ですね。焼結炉の「ベンツ」ですね。・・・値段はあえて調べません。

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