2020年9月12日土曜日

手動式射出成型機INARIを改造した話

 INARIは安価で少ない材料で成形ができるので,研究開発に重宝している。しかし,玉に傷な部分があり改造した。

《イマイチなところ2つ》 ひとつ目「シリンダーがノズルと一体である」そのため,材料替えがめんどくさい。 ふたつ目「材料供給パイプの強度が低い」そのため,全体重を乗せて射出すると内圧でパイプが膨張する。一度破裂させたことがある。

《対策》

分解式シリンダーを造る。

《仕様》

シリンダー:ノズル分解可能。材質,NAK80(金型材料)HRC40

製造:金型メーカーに依頼した(大学から)

コスト:純正品より少し高いが,作業性,寿命を考えればお得。


◆写真を公開する◆

ポイント:純正パイプには膨れ防止の針金を巻いているところ。


針金補強から、本格的なブロックでパイプを補強するため、固定板を作り替えました。パイプは軽く圧入しています。)結果:パイプ変形なし、ヒートシンクの働きもあり、完璧です。