2021年1月8日金曜日

MIMを試すためのAM周辺技術が拡充してきた

 『AMからようこそMIMへの時代』が始まり、そろそろ芽吹いてきた。MIM視点でAM-3D金属プリンターを観ると、次のような「ミニMIM事業化」とのコラボが考えられる。

【溶媒脱脂を採用するなら】AMは「Desktop Metal*1」「The Metal X」などのFFF(MEX)プリンター+溶媒脱脂装置+焼結炉 を使えば、溶媒脱脂用MIMフィードストックを購入(あるいは自作)してMIMを始められる。

【触媒脱脂を採用するなら】市販のBASFのフィラメント(Ultrafuse316L)でFFF積層し、XERION社のFusion Factoryで触媒脱脂+焼結を行う。あるいは、専用に準備された脱脂焼結受託サービスを使う。その後、MIM用のBASFフィードストックを購入してMIMを始められる。

AMからようこそMIMへ、両者をつなぐ架け橋が充実してきた。高品質高強度で再評価されているMIMを手に入れよう。

*1 ここでは溶融積層FFF(MEX)の装置を想定している。MIMフィードストックと同等のフィラメントを使っているもの。


【珈琲ブレイ句】XERIONのFusion Factoryについて、すこし掘り下げます。ドイツのメーカーで、同じドイツのBASF製AMフィラメントを使った積層から脱脂焼結まで自動行う安全なミニ工場?(装置)を開発しています。さらに脱脂&焼結炉装置を切り離した「COMPACT」は、触媒脱脂炉と焼結炉が一体化されている装置で、各炉内寸法は150×150×150mm、脱脂温度160℃、焼結最高温度1550℃(N2,H2,真空,大気)、電源は400V・32A。コンパクトでデザインもグッドです。残念ながら日本国内で販売されていない?ようです。($167,499)


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