2022年6月26日日曜日

ホットランナー金型について

 MIMの成形で、ホットランナー金型を使うことを空想しながら、今後のためにまとめておく。

《利点》①スプルーとランナーが発生しないので再利用を考えなくてよい。②材料歩留りが高いので、安価な大量生産に向いている。③ランナの固化が無いため保圧を十分かけられる。

《欠点》①金型費が高い。②材料替えの手間がかかる。③マ二ホールドは分解掃除できない。④マニホールド内の滞留材料が炭化しやすい。⑤基本ピンポイントゲートの方案になる。⑥そのためスラグウエルが無いので、炭化物の剥離片が成形体内に入りやすい。

《マニホールド掃除法》マニホールド内の残留炭化物は、燃焼除去させてからクリーニング(超音波溶媒、ドライアイス噴射等)する。 手順:金型分解→ヒーター取外し→マニホールドをオーブンで焼く(大気酸化還元炉500℃)→クリーニング→メンテナンス→ヒータ組込み→ヒーター通電確認→最終組立・調整

【珈琲ブレイ句】同じフィードストックで大量に連続生産できるのであればホットランナーは有益だと感じます。海外品ですが、3STD系MIMでホットランナーを使った中物部品を見たことがあります。さぞかしメンテナンスで現場は天手古舞であろうと思いました。自社に金型工場が無ければマニホールド内の材料替えは相当厄介でしょう、外注でメンテ依頼する体制なら納期も考えて、金型を2セットにするか、マニホールドだけでも2つ以上用意する方が良いのかもしれません。

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