2022年6月27日月曜日

せん断速度と実際の射出速度の関係?

 MIMフィードストック材料の流動性評価法で一番好きなのは、キャピラリーフローである。せん断速度と見掛け粘度のグラフで、MIM材は擬塑性流体なので両対数で右下がりの直線になる。直線全体が平行して上に行くほど流動性が悪く、右下がりの傾きが大きい程せん断速度に対する感度が高いということがわかる。しかし、実際の射出成形の射出速度は、せん断速度に直したらどのくらいになるのか直感でわからない。そこで、普通の成形機を事例にして計算してみた。


【珈琲ブレイ句】この事例では、射出成形機のノズルから射出された時のせん断速度(LOG)は、4~5の範囲なので、真数では、10,000~100,000(1/sec)になることがわかります。ノズルΦ3mm、バレルΦ35mmの普通の射出成形機ですが、結構速いですね!