2022年11月14日月曜日

Metal AMだけが活躍する世界

 Metal AM分類の中の「Indirect」の「Sinter Based Metal AM」である「MIM Like AM」は5種類存在する。それは、材料押出法(MEX)、液槽光重合法、スクリーン印刷光重合法、融解積層法(CMF,Solbent Jet)、バインダージェット法(BJT)である。すべて金属粉末を使用して脱脂焼結を行うもので、MIMの兄弟達である。したがって世界的な3Dプリンターブームの中、MIM Like AMの導入からMIMへシフトしていく流れは自然なことであろう。また、Metal AMで試作(RP:Rapid prototype)だけを行い量産は既存技術(精密鋳造、粉末冶金、鍛造等)へシフトする流れも同様であろう。

しかし、Metal AM だけしかできない全く新しい技術がある。それは次のような要求を満たすものでありMetal AMだけが活躍する世界である。

・超多部品一体化

・超複雑三次元形状(力学的理想形状の実現)

・ラティス構造による高強度軽量化


【珈琲ブレイ句】このMetal AMだけしか作れない世界は必ず残り成長していきます。それは内燃機関、ロケットエンジン、人工衛星、航空機、中空ブレードなどの超ハイスペック品やスーパーアロイ品に使われていくことでしょう。まったくMIMでは製造できない世界なのです。それから「だけ」ではありませんがコスパで有利なものとしては、一点ものオーダーメイド(テーラーメイド)の新規品や複製品の製造です。とにかくMetal AMはすばらしすぎます、脱帽です。

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