2023年6月5日月曜日

焼結密度バラツキを減らす方法について

 焼結密度のバラツキを最小化する方法についてまとめる。

《設備Machine》

・焼結炉の処理ボックス内の温度バラツキが無いこと。±5℃で管理できれば素晴らしい。ヒーターの分割制御、設備管理(定期的ヒーター交換、炉体冷却能力管理、断熱材補修・交換等)

・焼結時に流すガス(ガス流熱伝達)によるバラツキ。Cr蒸発を阻止できる最小量のガスを流す。ガス流路の工夫(ガスを予熱させる導入路、直接ブラウン体にガスを当てない等)。

《材料Material》ロバスト性の高い材料開発

・ピン止め効果:炭化性の高い元素を微量添加させる。例えばNb、Ta。欠点はJISの化学成分から外れるので客先の承認が必要。また機械的性質も押さえる必要がある。

・焼結特性の異なる金属粉末の調合設計:MA粉末+CIP、焼結特性の異なるPA粉末の調合による最適化パラメータ設計

MA:マスターアロイ、CIP:カルボニル鉄粉、PA:プレアロイ・合金粉末

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