「Plasma Assisted Debinding and Sintering」
ブラジルのサンタカタリーナ連邦大学機械工学部の論文である。
とにかくすばらしい画期的な技術開発だ!
感動したことをまとめると・・・
感動したことをまとめると・・・
①
2つの電極の間に生成するDC放電によるプラズマ環境の中でブラウンパーツを脱脂させること。画期的なことは脱脂したバインダをガスに変身させるところ。
さらに連続して焼結まで行い その時間7時間。
さらに連続して焼結まで行い その時間7時間。
②
理屈は、プラズマ放電により炉内にパージさせた水素が水素原子になり、ブラウンパーツの高分子CxHyを低分子に分解し、CとHの化学反応で、なんとメタン、エタン、プロパンのような低分子量のガスが生成されるそうだ。
③
したがって、炉体内部および真空排気系が脱バインダーのドロドロで汚染されることが無い。
すごい技術である。
この論文から7年すぎているが本技術を国内で見たことが無い。どうも特許出願しているようなので後8年間は待つ必要がありそうだ。 追加:1997年の開発 なので特許失効まで5年弱
ブラウンパーツとは、グリーンパーツ(成形体)を溶媒脱脂して低分子樹脂を抜いたもの。ちなみに焼結体はシルバーパーツ。