2019年1月7日月曜日

超臨界流体を使った脱脂とは

超臨界流体の特徴(無害で高い抽出能力)を使ってMIMの脱脂を行う方法である。

 室内に置いたドライアイス(固体)は、液体にならず(昇華)気体の二酸化炭素になる。さらに温度を上げ圧力を上げると液体になり、さらに高圧にすると液体と気体の中間の状態「超臨界流体」になる。その条件は、圧力7.38MPa以上、温度31℃以上。

 報告では 25MPa 65℃でMIM脱脂時間6時間 (活性炭を吸着剤として使用)→微妙な能力」だ。→通常の溶媒脱脂とほぼ同じではないか?

 1986年に住友重機械工業が特許化。1996年に機械技術研究所と宇都宮大学の研究報告がある。結構古い技術である。しかしMIM業界で採用している企業を私は知らない。ヒットしない理由を3つ想像した。
1)圧力容器が高価、加圧容器の安全管理・保全問題
2)  二酸化炭素を大量に使用する(ただし、溶媒自体の安全性は高い)