【珈琲ブレイ句】Co-MIMという語彙を発見したのは13年前の専門誌です。ここでは、Metal Co-Injection Moulding (Co-MIM)となっています。まず、コインジェクション成形とはスキン材とコア材を時間差で射出成形して一体化させる成形技術です。成形機はツインバレル成形機が使われます。この技術を使い二種類のMIMコンパウンドでスキン層のある歯車の試作を発表していました。最近では類似技術でMIMの二色成形が実用化されています。2C-MIM「two Component Metal Injection Moulding」です。
Co-MIMのポイント:①粉末配合量(solids loading)は、相対的にコア材よりスキン材の方を多くしている。②成形温度、射出速度の組み合わせによりスキン層の厚さが管理される。③Fe2Ni(コア)/Fe2NiCr(スキン)とする歯車の試作では、コア材75VOL%でスキン0.5mmを実現できた。スキン厚さが均一になるのは粘度比が0.98~1.1のときである。
参考文献:”Design and Manufacture of Gears with a Skin-Core Structure by Metal Co-Injection Moulding”、hao he, Yimin Li, Pan Liu, Jianguang Zhang、Powder Injection Moulding International March 2010 Vol. 4 No. 1 P50