2019年9月24日火曜日

「テンパーカラー」は「MIM設備保全の警告信号」

高温の鋼は空気中で酸化し綺麗な色の酸化被膜を作る。これをテンパーカラーという。第一鉱業のHP「熱処理用語の解説」で、貴重な色見本があったので入手した。(元ネタは日立金属のカタログからの引用とのことである。)

MIM製品もこのような色が付くことがある。発生原因はふたつ。
ひとつ:焼結完了後、炉冷200℃まで待てず、途中で空気を入れて扉を開けたとき。ふたつ:真空焼結炉がリークしていて空気が侵入したとき。こちらは早くリークを修繕しないと炉内カーボン部品が摩滅しボロボロになる。テンパーカラーは設備保全を促す警告信号だ。



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