2020年6月8日月曜日

真空ポンプは油が命

実験用焼結炉の真空度が上がらなくなったので ロータリーポンプ(RP)のオイル(200cc)を全交換してみた。 オイル:ULVAC-SMR100RP:FULL-TEC FTVE-215 
【結果】 最高到達真空度 到達時間 
交換前   -98.6KPa   23 
交換後   -99.6KPa   11 
 真空計がゲージ圧なので分かりづらいが、絶対真空は-101.3KPaなのでかなり高真空になった。それも短時間で!!


【珈琲ブレイ句】 真空度が低下する原因は主に、水分です。量産機ではオイル交換も費用的に馬鹿にならないので、アメロイドのオイルクリーナをRPに接続して不純物と水分を除去していました。投資効果は良く、2年程度で償却できたと記憶しています。年間50万円の効果(新油購入費減、廃油処理費減、年数回のメンテナンス費用増)。この清浄装置1台を2台のRPに接続し、日替わりで切り替えて使っていました。 現場での注意点としては、焼結炉の扉を開けっぱなしにしないこと。中の乾燥空気と外気が入れ替わらないうちに閉めることが重要です。休日で炉を使わないときは軽く真空排気しておく優しさが必要です。