MIMバインダーの構成材料にはワックスが必要である。そもそもワックスとは何か、何のために添加しているのか・・・頭の中を整理する。
《ワックスとは》20世紀前は、ワックスは蜜蝋のことであったが、現在は下記の様な多種のワックスがある。定義は「固体」で「融点40℃以上で160℃くらいまで」「溶融粘度が低い、10Pas-1以下」などである。
【珈琲ブレイ句】分類上は、ポリエチレンPEやポリプロピレンPPもワックスの仲間に入るのが意外に感じます。ポリエチレンワックスや低密度・低分子量のもので高分子は対象外と考えた方がよさそうです。ワックスと言っても、やはりポリマーであり、天然ワックスと比較すればスリップ性は劣り、一方強度は高い特徴があります。いずれにしても、MIMバインダーとしては、これらの組合せが必要で、合わせ技で目的の機能を創り出す必要があります。上記を主体とするMIMバインダーがワックス系と呼ばれているものですね。 蛇足:分類上OILはワックスではありませんが、液体のオイルをMIMで使う事例はあります。溶媒脱脂、加熱脱脂、触媒脱脂のバインダー配合レシピ表は、下記の「MIM指南書」に載せているので参考にしてください。