【珈琲ブレイ句】 ◆3DプリンターであるMIM-Like AMには、日々新しいアイデアが生まれ、各社しのぎを削って商品化している。いまや「ASTM F42の7分類」に収まらなくなり、自分で勝手に8分類にしたくらいだ。 これらのアイデアは実は「既存技術」の「組合せ」であることに気がつく。◆バインダージェット、溶媒ジェットであれば「粉体流動技術(粉体床、パウダーベッド)」「インクジェット印刷技術」など、FDM,FFFであれば「MIMフィードストック技術」である。◆共通するのは当然「3Dソフト技術(モデリング、STL化、レイヤー化)」「XYZ駆動メカトロ技術」などである。そして一番重要な共通技術は、「粉末(顆粒)製造技術」であり「MIMの脱脂・焼結技術」である。つまり、基本技術は新しくない。組み合わせた技術の良し悪し、性能の問題である。◆そして付け加えれば「MIMの脱脂・焼結技術は完成した技術」なのである。◆新しいアイデアは既存技術の組合せなので、そろそろ新しい技術は登場しなくなるであろう。そして、それらには長所短所があるのでQCDで評価されていくうちに淘汰されていき、やがて数種類に収束すると思われる。変化に強いものだけが生き残る、まさに進化の法則です。◆5、10年後収束され生き残る優秀なMIM-Like AM技術は何か? そして、次のドアを開けると、その先にあるものこそ「AMからようこそMIMへ」の広い世界がひろがっている。