2021年8月25日水曜日

将来MIM-Like AMは家電になる

 数万円の3Dプリンターが市場にあふれている。もうすぐ家電になることは明白だ。そして、続いて、あるいは並行して金属粉末を使った3Dプリンターが家電になる。

試しに、銅と亜鉛粉末の混合で作った成形体を家庭用電子レンジと専用窯を使って脱脂焼結してみた。酸化を無視すれば一応焼結体は完成する。*1 銅亜鉛合金ではなく銀粉末を使えば、宝飾品も造れる。さらに低融点合金粉末を使った3Dプリンターで実用性の高い家庭用品を自作できるだろう。

家庭用プリンターのように、まずは家庭内で普及し、本物(美術品レベルの印刷物)が欲しくなったらプロに依頼する。この流れのように「家庭用AMから、プロのAMへ、そしてMIMへようこそ」------この扉はすでに開かれている。*2

*1危険なので真似しないでください。

*2すでに、 FFF方式の積層体を、脱脂焼結するサービスは海外で存在する。

【珈琲ブレイ句】◆家庭用電子レンジを使った脱脂焼結実験では、七宝焼き用の窯(マイクロ波キルン)を使いました。500W-5分で840℃に昇温できます。また、調子に乗って最高出力で試すと750W-10分で1281℃を確認できました。しかし、窯の耐熱強度が低く焼結体の接地面が欠損しました。また、窯の遮熱力も低く、漏れた伝熱でレンジの回転皿が破損しました。◆注意:これは窯が悪いのではなく、私の無謀な使い方が悪いのです。繰り返しになりますが、くれぐれも危険なので真似しないでください。◆もう少し温度の低い合金を選べば実用化できそうだという感覚が得られたことが最大の成果です。◆イメージは、CASTEMさんが発売している、低融点合金を使った「インスタント鋳造キット」だったのですが、この電子レンジ焼結実験はあきらめ、終了させました。でも、このようなキットが登場すれば、博士ちゃん達が大喜びで集まってくれるはずです。誰か発売しないかな「だれでもMIM-Like AMキット」 。

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