独Blue Power Casting Systems 社とワルシャワ工科大学のスピンオフ会社AMAZEMET社との共同開発によるアトマイザー。溶解は高周波電源を付けたるつぼで行う。るつぼの底から細く絞った溶湯を落とし、超音波で振動する床面(horizon)に接触させて奇麗な球状粉末を造る。小型小ロット100Kg。プラズマ溶解式アトマイザーの市場を狙っている。利点はプラズマ溶解の弱点であるCr等の金属蒸発が無い、原料をワイヤーにする必要が無い。高周波溶解の対流攪拌により組織成分のカタヨリが無い。
【珈琲ブレイ句】液体が超音波で振動する床に衝突すると微細になることは理解できます。まさか金属アトマイズに利用できるとは驚きです。現在は低温1300℃までの非鉄金属で動作するそうです。ただ、粒径がD50 = 40〜60 µm(ブロンズ)と大きいので現状ではMIMには使えない感じです。そして、1800℃の高温仕様を開発中とのことです。よく考えると高温仕様の「1800℃」は温度高いですね。鋼の融点1500℃くらいだから300℃も高い仕様です。安全設計で実際は融点の+200℃くらいでしょうか?湯を細く出すのに粘度を下げる必要があるのかもしれません。それでも大気溶解の1700℃だと急激に溶湯が酸化するので真空で溶解しているのでしょうか? 疑問だらけになってきました。