最新のBASFのMEX(FFF)フィラメントのテクニカルデータをみると、機械的性質がMIMに肉薄していることがわかる。
Ultrafuse SUS316L
引張強度 XY方向:561MPa ZX方向:521MPa
伸び XY方向:53% ZX方向:36%
比較 MIM(MPIF Standars 35,SUS316L)
引張強度 Minimum:450MPa Typical:514MPa
伸び Minimum:40% Typical:50%
【珈琲ブレイク】2年前のBASF発表データでは、引張強度がXY498MPa、ZX414Mpa、伸びがXY43%、ZX19%だったので凄い進歩です。何が変わったのでしょうか? 考えられるものは3つ。粉末の変更、積層条件の最適化、脱脂焼結条件の最適化です。XY方向とZX方向の差が小さくなっているので、ひとつは、積層条件の改善によるものだと推察できます。材料レシピの変更はないでしょう。脱脂焼結はMIM技術の100%展開が可能なので還元を強化した可能性があります。MEXがMIMに一番近い工法なので期待していたのですが、ついにMIMに追いつきました。すばらしい。
【日曜MIM知るINDEX】 【MIM指南書の部屋】 【MIM技術伝道士HP】