Kymera International社が、Sinterbased Metal AM用に開発したアルミ6061粉末を使ったBJT積層の事例を記録する。
粉末:AA6061(Al-Mg-Si)、窒素ガスアトマイズ粉、<63μm、見掛け密度 1.53 g/cm3 、Carney flow 21.0 s/50 g
積層:BJT方式、バインダー2%(重量損失部分として)
脱脂焼結:脱脂:窒素、500℃、25℃/分、1H保持 焼結:窒素、625℃、2℃/分、2H保持
結果:焼結密度:2.67g/cm3(98.9%)、収縮率16%(XY)、21%(Z)
【珈琲ブレイ句】Sinterbased Metal AM(MIM-Like AM)用の粉末で、公称粉末サイズが63μmアンダーと粗いのですが、焼結密度が98.9%であることに驚きました。どんな粒度分布をしているのか見てみたいです。粗い粉末を使う理由は粉末の自由落下による流動性を確保するためですが、漏斗のホールが大きいCarney flow測定で21s/50gとかなり時間がかかっています。MIM用粉末でさらに微細(<20μ)にするとたぶん流動が苦しくなりBJTでは問題になる可能性がありそうです。MIMであれば粉末の自由落下流動性を考慮する必要はありません。そしてMIMの焼結密度はこのデータより上がりそうですね。
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