【珈琲ブレイ句】株式会社キャステムからCTスキャン受託サービスの案内メールが来たので、産業用CTスキャンで何ができるのか?のその先を考えてみました。
すでに行われている可能性がありますが、メールには記載が無かった「内部欠陥を許容するデジタルツイン技術」について共有しておきます。
MIM製品では、検査で内部欠陥を極限まで排除するために製品設計や成形条件を最適化することが基本です。しかし、金属3Dプリンター(Sinter-based Metal AM)による造形物において、欠陥のない完璧な製品を作ることは技術・コスト的に極めて困難です。
そこで注目されているのが、『欠陥を前提としたデジタルツイン技術』です。従来は微細なボイドの検出だけで廃棄されていた部品を、産業用CTスキャンで得た「個体ごとのボイド位置や形状」を含むCAEモデルをそのままインポートします。そのまま=双子(ツイン)。
そして、「この欠陥であれば実使用時の応力集中は許容値内であり、製品強度に問題ない」とデジタル空間でシミュレーションして合否判定を行う技術です。。
高価な一品一様の部品を無駄にせずQCDを最適化するこの手法は、自動車や航空宇宙業界で実用化が始まっているようです。
さらにCTスキャンのその先として、静止状態だけでなく熱や圧力などの負荷、時間経過による内部挙動を捉える「4D(3D+時間)」技術も登場しており、CAEを補完するリアルタイム測定への広がりが期待されています。