2019年11月22日金曜日

MIMバインダーを復習して感じたこと

今まで当たり前のように親しく付き合ってきたMIMバインダーの面々。改めてその性格や生い立ちを調べてみた。ついでに世の中に発表されている多数のMIMバインダーシステムと比較してみた。

すごいと感心したことふたつ。
「元祖MIMバインダーはよくできている」「新しいMIMバインダーの着眼点がすばらしい」

「元祖MIMバインダーはよくできている」
3つの機能を明確に配合している。成形体の強度を保つ「結合剤(熱可塑性樹脂)」「ポリマーを柔らかくする可塑剤」「成形性を高める滑剤」そして、それらの絶妙な配合比。

「新しいMIMバインダーの着眼点がすばらしい」2つ
・やはり「BASF法」ポリマーだけで構成するは発想が吹っ飛んでいる。
POMの熱分解性に着眼して一次脱脂工程を省略した「SS系」。

《珈琲ブレイ句》 実は元祖君には、秘密の鼻薬が微量加えられています。これは樹脂の劣化を防止するためです。目的を考えると二つ、「製造中のフィードストック劣化防止」と「リターン材利用による粘度劣化防止」だと考えています。一方BASFでは、想像ですが、ポリマーを共重合等させて、可塑剤や滑剤を不要とする樹脂に変化させていると思われます。名目の「POM+PE」だけでは、再現できないと思われます。


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