2021年6月21日月曜日

MIM-Like AMの第5の柱「3Dスクリーン印刷」

 工業技術として確立しているスクリーン印刷を利用して3Dモデルを造るAM技術が提案されている。スクリーン印刷とは、孔版印刷の一種で、シルクのようなメッシュ状の版に図柄の孔をあけ、孔の部分にだけインクを落として印刷するもので、年賀状印刷でお世話になったプリントゴッコも同じ原理である。積層インクは、金属粉末とバインダーを混ぜた泥状フィードストックを使う。積層ピッチはスクリーンの厚さに支配され60μm程度である。下記のFraunhoferIFAMDDのYouTubeが勉強になる。

FraunhoferIFAMDD 3D Screen Printing  YouTube

【珈琲ブレイ句】このアイデアを、ASTM F42の7分類に無理やり当てはめると「シートラミネート」が一番近いが、材料が固体ではないので、7分類外の新しい独創的な技術である。そして微細金属粉末を利用する「MIM-Like」の第5の柱で間違いない。3Dのためには多種の版を造る必要があるので3D設計の自由度は多少落ちるが、アスペクト比が大きな微細形状にはたいへん有益な工法である。2.5D微小微細部品の中量産向きと思われる。

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