世界初のMIMメーカーはPermatech社(溶媒脱脂)である。このMIMの元祖とコンピューター・電子機器の大手メーカーHP社(Hewlett-Packard)がタッグを組んで造り上げた金属粉末3Dプリンター(バインダージェット方式)がある。AM業界への参入はかなり後発であるが、この強者2社がタッグを組んでいれば最強かもしれない?
さらに、Permatech社の発表しているビジネスモデルが、かなり秀逸である。日本に上陸されたらヤバイ。その戦略の4本柱とは・・・
①MIM:従来のMIMサービス
②FastMIM:2週間でMIMの試作品を提供する。6週間で少量生産へ移行。開発の垂直立ち上げに貢献。
③HD-MIM:従来MIMでは不可能な複雑形状、精度5倍
④3D-PM:HPをパートナーとする金属粉末利用3Dプリンターによる試作品の製造販売サービス
【珈琲ブレイ句】MIMの元祖もゆったりと構えていません、事業改革を着実に進めているのです。驚くのは、2週間でMIMの試作品を提供することをキャッチコピーとする「FastMIM」です、日本のお家芸危うし。さらに戦略の全体を俯瞰すると、やはり「AMからようこそMIMへ」を志向していることがわかりますね。ところで「HD-MIM」とは何の略でしょうか?High Dimensionかな? Microlution Solution を使う技術と説明があるが?? もしかするとMIMに5軸加工を追加するサービスかもしれません。徹底的に付加価値を付ける戦略かな?よくわからないけど凄そう。