米国にある世界最大のPIM(MIM、CIM)フィードストックメーカーRYER社を観て感じたこと。
世の中に存在するPIM用フィードストックのすべてを揃えているRYERの徹底的なロングテール戦略には、付録までついている。それは、「custom scale-up factors available service」お客様の好みで作り替えますよ!というサービスである。現在カタログにあるMIMフィードストイックは752種存在するが、それ以外にもカスタムオーダーを受け付けている戦略には、ただただその「徹底ぶり」に感服するのである。
【珈琲ブレイ句】ただパクるだけでなく改良改善をしているのが凄いところです。例えば、触媒脱脂だと金型温度65℃(オリジナルは90℃)で成形できるものを揃えています。一方、国内フィードストックメーカーはどうでしょうか? 老舗の優良専門店なので安心なのですが、大型スーパーマーケットが隣接したら、お客様を取られ、すぐに斜陽化することでしょう。日本のおもてなしはcustom scale-up factors available serviceそのものだと思うのですが、けっこうのんびりやさんが多いのです。
タイトルに記したRYERの隙間とは、確証はありませんが、日本発祥の3STD法(POM系、PMMA系、シングル系)フィードストックは取り扱っていない可能性があることです。国内MIMを3STD法で固めちゃえば、黒船は上陸できないというわけです。