2022年10月15日土曜日

マイクロ波成形はMIMに使えるのか?

 マイクロ波成形とは、マイクロ波を使って、型に入れた微細ペレットあるいは粉末の熱可塑性樹脂を溶かし、型のキャビティ形状を転写させ冷却固化する成形法である。《事例》マスターモデルをシリコン型に転写して、その型の中に熱可塑性樹脂をいれる。シリコン型ごと電子レンジに入れ、中の樹脂を可塑化したのち、冷却・固化させる。《メリット》短納期試作に有効、射出成形で発生する配向や流れ跡がない均等品質を実現。光硬化樹脂ではなく多種多様な熱可塑性樹脂で成形できる(繊維複合も可能)。

【珈琲ブレイ句】MIMフィードストックは電子レンジで溶けるので、粉末にして使えばマイクロ波成形は実現できそうです。でも、いくつか課題が見つかります。①成形体を加圧する仕掛けが必要 ②温度管理技術の確立(昇温、飽和、冷却)③成形体の均等加熱技術の確立

【蛇足】シリコン転写と言えば・・大昔、次の方法でMIM用試作金型を造っていました。マスターモデル→シリコン転写→石膏転写→アルミ合金鋳造転写→EP機械加工→金型ホルダーへセット→MIM射出成形。数百個のMIM成形が可能でした。

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