2024年2月14日水曜日

金属素形材の試作納期短縮チャレンジ

 TCT-JAPAN 2024に出展していた「超小ロット特急対応」を提案しているメーカーの最短納期は次のとおりである。

PBF(レーザー):7日間、MAX80mm、SUS316L

MEX(フィラメント):14日間、MAX80mm、SUS316L、630、純銅

LW鋳造(3Dモデル):5日間*1、30~500mm、SUS、鋼、アルミ、銅

参考資料:キャステムデジタルキャスト推進室カタログ 

《ことば》PBF:Powder Bed Fusion / MEX:Material Extrusion / LW:Lost Wax(精密鋳造)


【珈琲ブレイ句】短納期を営業ツールとする差別化戦略です。相当攻めている納期ですね。それにしてもロストワックス精密鋳造を利用する商品で納期が5日間というのは驚きです。(逆にMEX製法の14日間が相対的に長く感じます。)

どうすれば5日間でできるのか推理してみましょう。ロットは数個の1ツリー、5層鋳型と仮定すると・・・。

樹脂モデル造形+ツリー組立(1日間)、コーティング(2日間)、脱ロウ・焼成・鋳造(1日間)、切断・仕上・検査・梱包出荷(1日間)であれば5日間は可能です。

工程内・工程間の管理停滞ゼロ、鋳造解析は行わない(あるいは事前に行う)といった感じでしょうか? とにかく攻める営業が凄い!

*1 2024/2/27の同社メールマガジンでは、デジタルキャストの納期が最短10日間となっています。それなら納得できます。5日間は短すぎると感じていました。


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