米国のMIM屋『Alpha Sintered Metals 1967(現在APG:Alpha Precision Group)』 がMIM-Like AMを導入している。その事例から読み解いた戦略、戦術、技術方針、提案営業などを列挙する。
●MIM-Like AMは、DesktopMetalのMEX(Studio)とBJT(Shop)を使用し後工程を経験豊富なMIM技術で対応する。ソフトはLive Sinter、焼結変形の問題にも対応。
●3D プリンティングを、顧客向けのソリューションの完全なポートフォリオの一部として提供する。
●市場で専門知識を浸透させるための教育活動にも時間を掛け、それが多くのデザイン会社が使用するツールになると確信している。
●金属 3D プリンティングの市場を成長させるための 3 つの戦術。①MIMの金型製作前に製品の形状をMIM-Like AM品で何回もテストさせ最終製品仕様を決定させる「エンジニアの遊び場」を提供する。②MIM初品生産納期(2か月間)の間に、社内でMIM-Like AM品による先行試作を実施し焼結などの問題を顕在化させ事前に対策する。③生産量が少ない案件は始めからMIM化ではなくMIM-Like AMで受注1個からでも対応し、お客様を魅了させ、製造業ビジネスのパイプをさらに太くする。
●MEX(Studio System)からBJT( Shop System)へデータを展開することでスループット(Throughput:単位時間あたりに処理できるデータ量)を最大化する。
●設計者は設計の最適化を望んでいる。設計者にとって量産 MIM の設計品質を検証するための架け橋としてMIM-Like AMの活用を提案する。
●初品納期短縮化。試作品あるいは初品の納期目標を 2 週間以内とし、場合によっては最短 5 日で対応する。
●最新MIM-Like AM積層装置(Tritone Dominant:ペースト方式)を増設した。高生産性、高品質化をめざす継続的研鑽。
【珈琲ブレイク】APG社は、私がイメージするビジネスモデルを具現化しています。ビジョンが素晴らしい。信念を感じる会社です。