母材:フェライト系ステンレスGA粉末 Fe-17Cr-12Mn-3Mo-0.2N
バインダー成分・配合:PW,PP,DOP、30VOL%
MIM成形体の脱脂:加熱400℃、N2
焼結+窒素吸収:室温~980℃まで真空、980~1250℃+窒素導入、焼結温度1250~1300℃+窒素0.2MPa、1200℃+窒素×5H、炉冷
熱処理:1200℃溶体化(オーステナイト化)+900℃5h時効
MIM成分:Niフリーステンレス Fe-17Cr-12Mn-3Mo-1N
引張強度:約1050MPa 硬度:250HV
《比較》Catamold P.A.A.A.C.E.A.
引張強度:≧1090MPa 硬度:250~300HV
参考:青山陽亮、黒田義和ら ”金属粉末射出成形で作製したオーステナイト計ステンレス鋼の引張特性に及ぼす窒素添加と変形双晶の影響”J.Jpn.Soc.Powdwe Metallurgy Vol.56 No.3 ,特許第5616299号 、 BASF Data Sheet D/CA 017a March 2008 Catamold P.A.A.A.C.E.A.
【珈琲ブレイ句】金属アレルギーに優れ、医療で使うMRIに影響されない非磁性体の要求を叶える「窒素吸収法を使ったニッケルフリーステンレス製造法」は、ガウス㈱の特許(出願2011/8/9)です。フェライトステンレスに窒素を吸収させてクロムの代わりに耐食性を向上させるものです。特許を読み込むと、さらにオーステナイト相を安定させるCuを2~3wt%、強度向上目的の結晶粒微細化のピン留めとしてNbを0.02~0.06wt%添加するのもイイヨと教えてくれます。
Catamold P.A.A.A.C.E.A.のData Sheetを見るとNiが最大0.1wt%加えられています。相対的に強度と硬度が少し高いのはNi微量添加の効果かもしれません。